こんにちは。 出版太郎です。 …
出版社志望必見!新世界から考える言葉の通貨の可能性!
こんにちは。
出版太郎です。
本日は、西野亮廣さんの新刊、新世界について、
書きたいと思います。
西野亮廣さんは、出版業界の先頭で様々な取り組みをされている方で、
過去には、下記記事にて、ファンを巻き込んだ書籍制作について、
まとめさせていただきました。
上記の記事の後でも、
例えば、11月16日の発売日の前に、書店に並ばせたり、
このあと渋谷の紀伊國屋さんに行きます!@hiryshi: 西野さんの新刊「新世界」渋谷の紀伊国屋にもありましたで!
スッと買ってきましたで☺️https://t.co/HNLZnGibas#新世界 #西野亮廣 pic.twitter.com/PuOCk0BOqL— キンコン西野(新刊『新世界』) (@nishinoakihiro) 2018年11月15日
自費で、新聞広告を買ったり、
「毎日新聞の一面広告を個人で買ってみた」byキングコング西野
https://t.co/OkGP0RrDoi— キンコン西野(新刊『新世界』) (@nishinoakihiro) 2018年11月16日
大量のサイン本を書いたりと、
【本屋さん挨拶まわり】
紀伊國屋書店梅田本店さんに行ったところ、店員さんに「西野さん、サイン本作ってもらえたりします?」と声をかけていただき、「勿論です!」と答えたところ、この量!!
『新世界』のサイン本は、紀伊國屋書店梅田本店さんで!
僕はこれからグランフロント大阪へ! pic.twitter.com/X2bhgMBoWo
— キンコン西野(新刊『新世界』) (@nishinoakihiro) 2018年11月20日
様々な仕掛けを行なっております。
そのため、西野さんの取り組みは前例がないことが多く、
出版業界で働く人間として、学ぶことが多いです。
過去の革命のファンファーレも新しいことずくしで
大変おすすめなのですが、
新世界も革命のファンファーレ同様、
出版業界についてのヒントが詰まっているので、
是非、参考にしていただけますと幸いです。
信頼の時代へ
西野さんは、本書で、これからの時代は、
信用を貯める貯信時代がやってくると
おっしゃっております。
確かに、スマホを開いても、
いかにも広告くさい記事がありますし、
テレビで「美味しい」といっている芸能人の方も
本当かなと懐疑的になってしまうことがあります。
最近ですと、本音で語っていたインフルエンサーの方が、
急に不自然に商品を持った写真をアップしたりしていると、
えっ….と少し引いてしまうことがあります。
年々ではありますが、世の中的にも
広告に対するユーザーの違和感というのは
強くなっている印象です。
その中で、西野さんは、ブログ内に、
広告を掲載することをNGとしていて、
自分が人に伝える情報の純度にこだわっています。
信頼!信頼!となると「結局どうやって、お金を稼ぐの?」と、
思いますが、その信頼を活用したお金の集め方として、
クラウドファンディングをおすすめしています。
実際に、本書内でも、クラウドファンディングは、
信用をお金に変える装置とおっしゃっております。
このように、信頼を軸にお金が集まるようになれば、
嘘のない人が活躍できるようになり、
貯信時代が到来するようになると感じます。
信頼で繋がるコミュニティ
本書では、貯信時代について述べたのち、
オンラインサロンについて、説明をしています。
オンラインサロンの経験談と、ノウハウについて話しているのですが、
そもそも、オンラインサロンの事例が社会的に少ない中で、
言い方はよろしくないですが、
最高の実験台として、貴重な情報が詰まっています。
また、オンラインサロンを通した体験談の中で印象的だったのが、
メンバーの意思として、
オンラインサロンに所属する人のお店で、
会議を行いたいということです。
もっと、直接的に言うと、お金を落としたいです。
もはや、店選びが、
食べログや、ぐるなびの指標ではなく、
人との関係値を軸に店を選んでいるのです。
新しい価値指標が到来し始めていると
感じました。
そして、信頼という言葉で繋がった彼らが、
お店で議論を交わしている光景は、
青春を感じさせられます。
面白いか面白くないかで
自分の人生を選択する彼らが、
楽しそうに映り、
嘘のない自分自身を肯定してくれるのが、
オンラインサロンなのだと思いました。
言葉のいらない仲間と作る、言葉の通貨レターポット
レターポットとは、西野さんが開発したサービスです。
簡単に説明すると、文字を購入し誰かに送ることができるサービスのことで、
1文字5円の付加価値があり、送ってもらった人は、
送ってもらった分の文字を別の人に送ることができます。
要は、言葉を通貨にし、文字を通して、価値を交換できるサービスです。
実際に、このサービスのパワーすごく、
北海道地震の被災地に応援メッセージが送られた時は、
75万635円が集まったとのことです。
さらに、西野さんは、過去のお金がなかった時の原体験をもとに
野望を語っており、
レターポット劇場なるものを構想しています。
レターポット劇場とは、会場費を言葉にする事で、
演者には「面白かった」、「最高だった」といった感想が集まり、
その集まった言葉をもとに、
演者は、劇場費を払い、再度舞台に立つチャンスを獲得することができるという仕組みです。
お金がなく、どうにかアルバイトをして舞台に立っていた若者に対し、
アルバイトという形ではなく、
「面白かったよ」という言葉が、
彼らにチャンスを与えるのです。
そうすることで、夢を持った人を応援する言葉が通貨となり、
若手芸人や、売れてない役者は、
舞台に立ち続ける事ができるということです。
このように、西野さんは、言葉に価値を置き、
無名だけど、たくさんのありがとうをもらっている人を、
応援しようとしています。
レターポットは、まだまだこれからのサービスかと思いますが、
明確な目的と強烈な原動力があり、
どのようになるのか楽しみです。
最後に
このブログは、出版社志望の人に書いていますが、
言葉を通貨にするという発想は、
文字を扱う出版社としては、目を離せない取り組みです。
これから、どのように進んでいくのか注力していきたいところです。
そして、画像、動画、音楽と様々なサービスが乱立する中で、
言葉の可能性を掘り下げている人は、
おそらく、西野さんが一番かと思います。
この本から、ヒントを感じることができたら、幸いです。
余談ですが、個人的にも
西野さんのオンラインサロンに入ってみたくなりました。
そんな力がある本です。
ただ…嘘のない本音でいくと、
革命のファンファーレの方が僕は面白かったので、
西野さんの本を読んだことがない人は、
まずは、こちらから読んだ方が良いかもです。笑