西野亮廣さん新刊新世界が発売。出版業界の新世界を切り開くプロモーション

こんにちは。
出版太郎です。

本日は、KADOKAWAさんから、
11月16日発売予定の新世界について取り上げたいと思います。
※西野亮廣さんについては、あまり知らない人向けの記事となります。

西野亮廣さんは、出版業界内で、
かなり新しい取り組みをされている方で、
全文公開や、絵本公開などで、
新しいプロモーションに取り組んでいます。

西野亮廣さんの炎上マーケティング的な手法と
型にハマらないスタイルが、
出版社の新しいプロモーション手法を作り出しています。

今回の新世界は面白く、
発売まで、一ヶ月以上前なのにも関わらず、
アマゾンで1位を記録もしました。


新世界

参考:キンコン西野の最新刊が発売2ヶ月前にAmazonランキング1位
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12403641966.html

西野亮廣さんのプロモーション手法は、
面白いポイントが随所にあるので、
出版志望としては、是非、押さえておいて欲しいところです。

今回発売の新世界において、
プロモーション手法の一部を
下記にまとめさせていただきました。

①表紙の意見を求める

まず、凄いところは、表紙が決まっていないのに、
1位を獲得したところにあると思いますが…
下記インスタグラムを見てください。

表紙についてのアンケートを取っています。

 

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11月に出る新刊『新世界』の表紙です。 正面と横、どっちがいいっすかね?

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表紙について、顔の正面が良いか、横が良いかを聞いています。

もちろん、どちらにするかは、最終的には、
編集者の方と、西野さんで決められると思いますが、
制作サイドとしては、実際に一般の方の意見を聞くことができます。

さらに、ファンとしても、本が出版される過程を一緒に楽しむことができます。

熱量の多いファンとのコミュニケーションを大切にしつつ、
一般的な意見を求めることで、
その先にいる、数多くの読者の方の反応を探り、
制作側も、ファン側にとってもWIN-WINとなっています。

出版社で働く人は、編集者と作家の二者間で決めるべきものという
考えを持つ人もいますが、
これから、出版社のビジネスを考えていく上で、
作家のファンは、極めて、大切な存在となり、
編集者と作家と作家のファンという三者間での制作が
進んでいくことになるかもしれません。

ちなみにですが、僕は、正面が良いかと思います。笑

さらに、表紙が決まった後は、
その後表紙のサイズ感も聞いています。

 

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11月に出る新刊『新世界』の表紙、どっちのサイズの方がいいっすか? 一枚目? 二枚目?

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表紙を選択するだけでなく、
画角を決めたりすることで、
読者の方からすると、
本が出版されるまでの
過程に触れることができるので、
業界を覗き見できたという特別な気持ちを抱くことができます。

②キャッチコピーを求める

次に西野亮廣さんのSNSで、ポスターのキャッチコピーを募集しています。

こちらの写真は、表紙でボツになったものですね。
個人的にはこっちを押していましたが。笑

 

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【新刊のポスターのキャッチコピーを考えてください】 11月に出る新刊『新世界』では、テレビや学校が全然教えてくれない「今、起きていること、そして、これから起きる時代の変化」を書いています。 その情報を把握しておくと、最初の一歩が踏み出しやすくなるので。 今日は、その新刊『新世界』のポスター(本の表紙とは写真が異なります)のキャッチコピーを考えていただきたくて、投稿しました。 『大丈夫、いけるよ。』の部分です。 何か、良いキャッチコピーありますかね? #今からハウステンボスに行ってきます #明日は丸一日ハウステンボスで遊ぶ

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読者の方とのコミュニケーションを大切にしているので、
“みんなと一緒に決めた本の表紙とは別ですよ”
という意味の注意書きも付けて、
誤解のないようにしています。

こういった何気ない繊細な気配りが多くの人を惹きつけ、
インスタグラムも一投稿あたり、5,000いいねを
獲得できるのかもしれません。

③本文公開

下記にて、新世界の原稿の一部を公開しています。

参考:キンコン西野が最新刊『新世界』の原稿を公開!
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12405288759.html

『えんとつ町のプペル』のプペルを過去に無料公開し、
炎上に炎上が起きたのも記憶に新しいかもしれません。

無料公開は、出版社の中では、
中々議論になっているところです。

参考:キンコン西野、絵本無料公開でバッシングした人達に警告「死ぬぞ、本当に」
https://abematimes.com/posts/3952029

参考:大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)
https://r25.jp/article/581356883170827173

参考:キンコン西野『プペル』無料公開は本当にクリエイターを殺すのか
https://www.mag2.com/p/news/235990

無料公開というプロモーション手法については、
出版社の面接でも意見を求められる可能性が高いので、
自分なりの意見を持っておくことが、
大切だと思います。

私自身の意見は、無料公開が良いか悪いかというよりも、
“誰が”無料公開をするかどうかが大事だと思います。

本の中身は、著者の心の奥底にあることや、
普段、中々、テレビや、新聞で語れないことを、
書いていることが多いです。

つまり、本の中身にニュース性(≒新規性)があるのです。

そのため、書き手の人が、タレントであったり、
SNSで影響力がある人だと、
無料公開された本文が、
広がりやすいのだと思います。

しかし、あまり、作者を立てたものではなく、
タイトルと、本の中身で、売っていくものについては、
あまり、広がりがないのかなと考えています。

また、ニューズピックス界隈以外の人が、
無料公開をすると、
二番煎じ感が出てしまうかもしれません。

ゆえに、無料公開の賛否について、
問われることが多いと思いますが、
個人的には、”誰がどのように”の部分で、詰めて、
面接で打ち返せると良いと思います。

とはいえ、皆さんなりの意見を持つことが一番大切です。

④クラウドファンディングの活用

新世界では現段階では未実施のものです。

下記引用元は、革命のファンファーレ 現代のお金と広告の
販売プロモーションで実施されたものですが、
今回も何かしらの施作を実施する可能性が高いです。

参考:クラウドファンディングで講演会のオファーを受けつけたい
https://camp-fire.jp/projects/view/33403

例えば、インセンティブとして、本を購入してくれた方に
『革命のファンファーレ(作者サイン&シリアルナンバー入り)』
ビジネス書『革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~』に、
作者本人がサイン&シリアルナンバーを入れてプレゼント
などがございます。

オンラインサロンで人気の作家の方に多い傾向ですが、
一つひとつの本にサインをしたり、
えんとつ町のプペルの時には、
一つひとつの絵本に似顔絵を書いたり、
著者が汗を書いて、本を売る傾向が強いと思います。

作家にとっては、10万冊売れれば、読者は10万人ですが、
読者にとっては、作家は、一人です。

しかも、読者の方にとって、デジタル何でも情報が取れる時代に、
1,500円の本は割高に感じてしまいます。

この1,500円の想いに応えようとしている作家の方は、
やはり素晴らしいなと思いますし、
本も売れている傾向にあると思います。

今回もクラウドファンディングで、
何かしらの取り組みをされる可能性は高いので、
インスタグラムやツイッターを追っていくと面白いと思います。

最後に

今回は、西野さんの手法について、
取り上げてみましたが、
いかがでしたでしょうか。

ちなみに個人的な接点としては、
西野亮廣さんと一度だけ、
表参道の個展でお会いしたことがあります。

「応援しています!」と一声掛けると、
すごく柔らかく、丁寧なお辞儀で、
「ありがとうございます」と答えてくれたのが印象に強く残っています。

とても洗練されたお辞儀で、
人柄がにじみ出ていたご挨拶でした。

きっとたくさんのありがとうを積み重ねてきたのだと思います。

世間的には、インターネット上で炎上し、
ゴッドタンでは毎回のように服を破かれて、
漫才では、大きな声を張り上げていると言った、
印象が強いと思います。

ただ、僕が実際に見た西野亮廣さんは、
とても、謙虚で素敵な方という印象でした。

出版就活をする上で、
西野亮廣さんは、要チェックな人物です。

出版業界を切り開き、
出版業界の新世界を作る、
そんな人物だと私は思っています。

就活生のみなさんも、
この本をきっかけに、新世界に羽ばたくきっかけを
つかめることを願っています。

【出版太郎の選書】


新世界


革命のファンファーレ 現代のお金と広告

→この本は出版業界志望の必読だと思います。


えんとつ町のプペル


バカとつき合うな


嫌われ西野、ニューヨークへ行く

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