令和に残したい平成の1冊は?『希望の国のエクソダス』(村上龍)




こんにちは。
出版太郎です。

本日、ダ・ヴィンチさんの企画として展開されている次の時代に残したい平成の一冊をもとに記事を書きたいと思います。

ダ・ヴィンチさんでは、一例となりますが、各著名人の方に依頼し、次の時代に残したい平成の一冊を企画しています。

はあちゅうさんや、落合さんや、古市さんなど、平成の出版業界を盛り上げられた方々です。

はあちゅうが選んだ、次の時代に残したい平成の1冊は?
https://ddnavi.com/news/509711/a/

矢部太郎が選んだ、次の時代に残したい平成の1冊は?
https://ddnavi.com/news/511584/a/

落合陽一が選んだ、次の時代に残したい平成の1冊は?
https://ddnavi.com/news/511116/a/

俳優・大谷亮平が選んだ、次の時代に残したい平成の1冊は?
http://news.line.me/articles/oa-davincinews/f211b4b6e41f

古市憲寿が選んだ、次の時代に残したい平成の1冊は?
https://ddnavi.com/news/511528/a/

確かに、平成のベストセラーを見ても、嫌われる勇気や、バカの壁、何者、永遠の0など、その時の時代を色濃く反映した作品も多くあり、平成を振り返るにあたり、本という媒体は大変参考になります。

また、本は、時代を色濃く反映すると同時に、普遍的な価値を過去に残すことができます。

多くの古典が読み継がれていくように、平成においても令和に読み継がれるべき、多くの魅力的な作品があります。

今回は、振り返りの企画に便乗し、僕自身も一冊ピックアップをしたいなと思います。

平成に生まれて、平成を振り返るというのは極めて実感のない企画ではありますが。笑

僕自身が、令和に残したい平成の一冊は、タイトルにもあります通り、『希望の国のエクソダス』(村上龍)です。


希望の国のエクソダス (文春文庫)

『希望の国のエクソダス』(村上龍)は、80万人の中学生が集団不登校を起こし、独立国家を作ろうとする壮大な小説です。

これだけを聞くと全くリアリティがないものに感じると思うのですが、社会を先導するメディアの描写、経済システムの不合理、ネットを駆使した情報戦略、若者が感じる社会への諦め、大人への絶望感・・・などなど、世界観が丁寧に描写されていて、今もなお、このような小説の世界が現実に起きてもおかしくないと思わされます。

特に印象的なセリフは、

「この国には何でもある。ただ、『希望』だけがない」

という言葉は、まさにデフレ不況、就職氷河期、年功序列、年金破綻、震災と現実的な困難を抱えつつもそれなりに社会を生きることができる若者の諦念を言い表していると思います。

僕自身は、この本を震災以後に読み、既存の社会システムや、大人たちへの強い絶望感に共感をしたのと同時に、これからの時代、もっと、若い人が社会に対して、コミットしていく社会を作っていくべきなのではないかと思い、社会をもっと、若者の力を通して良くしていきたいと強く思いました。

僕自身が出版社に入り、若い人に向けて本を作り、また、挑戦している若者を応援したいという志望動機を抱いたのは、まさにこの一冊の影響が大きいです。

社会は、それなりに充実しているけれど、未来を見ると絶望を感じる。果たしてこのままで良いのだろうか?この本は、「何かを変えなくてはいけない」と駆り立てられ、自身の行動の原動力となる一冊です。

平成が終わり、確かに、社会は上向いているように感じます。

けれども、社会的な問題は、後伸ばしになり、まだまだ、課題は山積しています。

ただ、平成になり、ネットが普及し、昔よりは、若者が、若者の力で、社会をより良くできる環境ができつつあると思います。

令和では、出版社で働く一端として、「何かを変えたい」と抱くそんな挑戦的な若者を応援できる存在になれたらと思っています。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ついつい、僕自身の話をしてしまいましたが、『希望の国のエクソダス』(村上龍)は本当におすすめの一冊です。

本当のことを言うと、僕自身の人生を変えた、人生史上最高の一冊は、『愛と幻想のファシズム』(村上龍)だったのですが、昭和発売だったので、また、別の時のご紹介とすることにしました。


愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

また、今回は、ダ・ヴィンチをもとに取り上げましたが、例えば別サイトである下記サイトにもあるように、平成を振り返るといった切り口で、様々な企画で様々な本が取り上げられています。

平成の30冊・読者が選んだ私の1冊①平成デビューの作家たち
https://book.asahi.com/article/12297190

就活対策としても、また、人生を振り返るという意味でも、皆さん自身の平成の一冊を考えておくと良いと思いますし、是非、教えてほしいなと思います。

少しでも参考になりますと幸いです。

関連書籍


激動の平成史 (洋泉社MOOK)


平成を読み解く51の事件 (文春MOOK)


池上彰の世界から見る平成史 (角川新書)



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