こんにちは。 出版太郎です。 …
『進む、書籍PR』から学ぶ書籍 PR術!
こんにちは。
出版太郎です。
本日は、『進む、書籍PR』をご紹介させていただきます。
この本を読むと、「一冊の本に対してしっかり売り込む」という視点で考えることができます。
実は、PRという仕事は大変大切なのに、浸透している出版社とそうでない出版社があるというのが僕の実感です。
例えば、自社の予算を使って、新聞広告や、ツイッター広告などを出稿する宣伝担当の方はいらっしゃるのですが、各メディアや、テレビ出演への営業を定期的に行ない、無料掲載を獲得している宣伝担当の方は意外と少なかったりします。
もちろん、自社の予算を使ったメディアプランニング能力も大変大切なのですが、刊行点数が多く一冊の本に大きい予算が付きにくい出版社という中で、各メディア・テレビへの売り込みは本当に重要です。
会社にもよりますが、自社の予算を使ったプランニングは宣伝のご担当の方が行うことが多いのですが、各メディア・テレビへの売り込みは、編集者の裁量によって左右される出版社が多いので、編集者志望の方であっても、自分ごとができる一冊です。
その中で、この本は、各メディア・テレビに売り込むにあたり、どのような準備が行われていて、どのような考えのものと実施されているのかが具体例をもとに詳細に書かれています。
特にベストセラーとなった、『おやすみ、ロジャー』の具体例は面白く、著者の来日が未定の中で、どのような方をインタビューに立てるのか、また、どのような映像があればテレビに取り上げられやすいのか等、一冊の本を売るための現場の戦略が言語化されています。
宣伝志望の方はもちろん、書籍を作る能力だけでなく、PR能力も求められる編集者志望の方にもおすすめです。
それほど時間を掛けずに読める一冊となりますので、余裕がある方は是非読んでみるといいと思います。
少しでも参考になりますと幸いです。