こんにちは。 出版太郎です。 …
「なぜ面白いのか」と同じくらい「なぜ好きなのか」について考えよう!
こんにちは。
出版太郎です。
本日は、少し、ポエム調のタイトルなってしまいましたが、エンタメ作品に対するエントリーシートや面接での批評について書きたいと思います。
よく出版就活、マスコミ就活で一般的に言わているのが、お客様になってはいけないということです。
例えば、「雑誌が好きだから、雑誌を作りたい」、「本が好きだから、本を作りたい」という人が一定数いますが、これでは、ただの良きお客様となってしまいます。
そのため、お客様から脱し、作り手にまわるために必要となるのが、お客様視点ではなく作り手視点で語る作品批評力です。
エントリーシートや、面接では、「なぜ、この作品が、面白いのか」、「なぜ、この作品が売れているのか」、拙くても、学生なりの分析が求められます。
その中で、個人的に、一番考えに考え抜いて欲しいのが、「なぜ、この作品が好きなのか」ということです。
なぜかというと、編集者は、作り手であると同時に、作家と社会をつなぐ1人目の読者となるからです。
なぜ面白いのかという客観的な分析も大切ですが、なぜ好きなのかという主観的な気持ちの中に、世の中に共感として広がっていく要素が詰まっていて、この本がどのように広まっていくのかを想像するには、作り手視点ではなく、読者視点でも考える必要あります。
なぜなら、世の中のベストセラーは、一部の編集者ではなく、一般的な読者で作られているからです。
そのため、出版社の選考では、「この作品が面白い理由」や、「この作品が売れている理由」を語る時がくると思いますが、その前段階として、「なぜ、この作品が好きなのか」について考えてみてほしいです。
「なぜ、好きなのか」の先に、「なぜ、面白いのか」、「なぜ、売れるのか」のかのヒントが詰まっていると思います。
編集者は、一般的な人の目線で本を体感し、言語化する能力が求められているのです。
マスコミ就活の面接では、理路整然と作品の魅力を語ることも大変大切ですが、感情的なことを論理的に話す能力が大切だったりします。
きっと、マスコミという業界は、感情をマネタイズしている業界だからだと思います。
今回は、「なぜ、好きなのか」について考えるとことの大切さについて書かせていただきましたが、エントリーシートや、面接の参考になりますと幸いです。