こんにちは。 出版太郎です。 …
キングオブコントから考えるテレビ業界とお笑い風について
こんにちは。
出版太郎です。
本日は、キングオブコントについてです。
皆さんは、キングオブコントは見られましたか。
お笑いの大会としては、M1、R1、TheMANZAI、
キングオブコントとありますが、
基本的にマスコミ就活生の人は、全部見てほしいところです。
出版社の一般常識の筆記では、
1位ではなく、2位の人を聞かれたり、
過去の優勝者を聞かれたりと、
よく見ていないと、
答えられない設問が多く出題されます。
また、このブログは、出版就活生の人が中心に読んでくれている中で、
テレビの話を興味がないという人も多いかもですが、
出版就活よりも、テレビの選考の方が早く始まり、
練習で受験する人も多くいるので、抑えておいた方が無難でしょう。
また、例え出版社1本の受験であったとしても、
雑誌の表紙には、ドラマの主演の人が多いですし、
ザテレビジョンや、テレビガイドといった雑誌もあり、
出版社とテレビは切っても切れない関係なので、
チェックが必要です。
いよいよ本題ですが、
筆記、選考のタイミング、出版とテレビの関係と、
上記のように、様々な切り口から語ることができるのですが、
今回は、ちょっと、踏み込んで、
キングオブコントから考えるテレビとお笑い風について
書きたいと思います。
そもそも、お笑い風と聞いてピンと来る人はいますでしょうか。
あくまでも、出版太郎調べですが、お笑い風という言葉が使われるようになったのは、
ゴッドタンに出演したハライチの岩井が、澤部の笑いに対して、
言い放った言葉です。
ゴールデンの時間帯で放送されるバラエティ番組は、
普通のカレーを大げさにおいしいと言ったり、
クイズ番組でわざと間違えたり、
大御所のトークに無理やり笑ったり、
「本当にそれって面白いの!?」と問いたくなるような、
笑いに対して、お笑いのプロである
お笑い芸人が全力でやっていることに対する皮肉だと
思っていただけたらと思います。
現在、バラエティ番組のトレンド用語になっているので、
テレビ業界志望の人や、芸能系の雑誌記者を志望する人は、
抑えなくてはいけないワードのひとつです。
そんなお笑い風というタイトルを使っておりますが、
キングオブコントでは、お笑い風について強く考えさせられました。
個人的な見解が強いのですが、
コントって、本来、一般の人に楽しまれるものなのでしょうか。
設定があって、空気感があって、逆説があって、
コントの面白さを読み解くには、高度の文脈理解が必要だと、考えています。
漫才だって、読み解くのは難しいという反論もあるとは思いますが、
テンポが速かったり、ある程度パターンがあったりと、
ついていける視聴者も多いかなという印象です。
一方で、コントは、自由演技の幅が広く、
何でもありで、審査員側さえも審査が「難しい」と言っています。
注目すべきポイントは、その難しいコントの審査を、
キングオブコントでは、バナナマンや、サマーズが担当していることです。
空気を読むことに長けたバラエティのスペシャリストが、
一瞬でコントを理解し、視聴者に理解しやすいように解説をしていました。
おそらく、バナナマンのような、まだ、お笑い界では、
権威でない人を置いたのは、
視聴者とコントをつなげるためだったのではと考えております。
ある意味お笑いの中間管理職と言えるでしょう。
2つ目の注目すべきポイントは、
審査員が審査をするのが難しいと言われている
コントをゴールデンの時間帯で
お祭り的なムーブメントとして、
取り上げているTBSさんはさすがだなということです。
M1に対抗したイベントとして
キングオブコントを位置づけていることが憎いですね。
どさくさに紛れて祭り感を演出しておりますが、
M1が作ってきた、大型お笑いイベントの恩恵を
存分に受けています。
今回、キングオブコントを通して、思ったのは、
難しい笑いにも、「空気の読める審査員」、「祭り」といった
要素を足すことで、難しいコントというものが、
視聴者に分かりやすく受け取れるものなっているということです。
つまり、お笑い風の表現に適した時間帯であり、
尚且つお笑い風を伝えるのに適した媒体であるテレビを通して、
お笑い風と真逆のコントというものを、届けているのです。
おそらく、お笑い好きのテレビ関係者は、
コントというものを
どのように伝えるか何年も考え、
その結果、番組の細部にも気を配り、
尚且つタイミングを伺い、やっと、作り上げた
一大イベントになっていると思います。
少し、飛びますが、テレビ局の面接で、
自分が作りたい番組を伝えた時に、
面接官に言われることの一つに、
「それ数字が取れるの?」という質問があります。
その場合は、難しいと思われるコントを一大イベントに築き上げた、
キングオブコントの製作陣の手法を参考にすると良いかもしれません。