M-1グランプリ2018振り返り-後藤の負荷がすごい「ドネシア」、TikTokのスピード感霜降り明星!

こんにちは。
出版太郎です。

本日は、2018年M-1グランプリについて、
振り返りたいと思います。

就活生の方は、M-1、キングオブコント、R-1は、
抑えておくと良いと思います。

一般教養で出題されるかもしれませんし、
自分自身の意見を聞かれるかもしれません。

今回は、M-1グランプリを見て、
パラパラと振り返ってみますので、
いくつかの要素から、
考えるヒントにしていただけますと幸いです。

後藤の負荷が大きい「ドネシア」

個人的には、一番面白かったのが、
ジャルジャルの1本目のネタ、国名分けっこやる奴です。

下記ジャルジャルチャンネルで見ることができます。

国名分けっことは、動画を見ていただけたら思いますが、
福徳が「アル」と言ったら、後藤が「ゼンチン」といい、
福徳が「イン」と言ったら、後藤が「ドネシア」という
ゲームです。

ネタの内容としては、
何度も後藤が、
ゼンチンと言わされ、
何度も後藤が、
ドネシアと言わされるネタです。

後藤の高速「ゼンチン」や、
後藤のリズミカルナ「ドネシア」は耳に残ります。

頭から離れない且つ、学校で流行りそうですが、
このネタのすごかったところは、
後藤の負荷!!

しかも下記記事にもありましたが、
なんとアドリブでやっているとのことです。

参考記事:“神すぎる”ジャルジャルM-1のネタがアドリブだった「国名わけっこ」に驚きの声!「M-1グランプリ2018」
https://coconutsjapan.com/entertainment/jarujaru-m1-adoribu/10093/

どれだけ、「ゼンチン」と「ドネシア」の練習をしたのかと思うと、
ジャルジャルのストイックさを感じ取ることができます。

あるようでなかったゲームで、且つ、
聞いたことあるようでなかったワードで、
今までにないショーを見せられているような気分になりました。

ジャルジャルの世界観や、
独特の切り口から、ジャルジャルの漫才は、
コントを漫才化したものに近いかもしれません。

高速漫才が流行する現代で、
独特のリズムと独特の感性によって生まれる
コント漫才が今後の流行になるかもしれません。

そのため、もし、優勝していたら、きっと、
M-1の歴史を振り返る時に、
ジャルジャル優勝前、優勝後といった
語られ方をするのではないかと思い、悔しい思いで一杯です。

革新的且つ、親しみやすさがあり、
今後の漫才をアップデートするのは、
ジャルジャルなのではないかと思いました。

改めて思いますが、
後藤の「ゼンチン」は、最高に面白く、
後藤の「ドネシア」は、最高に中毒性がありました。

ゆにばーすは、M-1で優勝したら死ぬのか

ゆにばーすの川瀬名人は、M-1で優勝したら芸人を辞めるといっています。

今回のネタを見ていても思うのですが、
改めて、川瀬名人のネタは、漫才への愛を感じます。

純粋に漫才が好きで、漫才に直球で、告白をしたような
正統派漫才でした。

きっと漫才が好きで好きでしょうがないだと..。

ただ、漫才ばかりに目を向け過ぎているなと思いました。

漫才は、ネタと人が一体となって、披露するものです。

ユニバースの昨年の漫才と今年を比較した時に、
ネタは、昨年の方が、数倍面白かったです。

ただ、注目すべきところは、
昨年と比べて、相方のはらちゃんの成長です。

緊張している川瀬名人に対し、
はらちゃんは、堂々としていて、
且つ、持ち前の声と外見を生かし、
存在感を示していました。

向き合うのは、漫才ではなく相方で、
相方への愛を漫才と同じくらい捧げることで、
次のステップにいけるのかと思いました。

ちなみにですが…川瀬名人は、M-1を取ってもおそらく辞めず、
「M-1を取ったのにやめていない」といういじられ方でブレークしそうで、
今から楽しみです。

ゴッドタンのいじられ方を是非見てほしいです!!

ポテンシャルのある大学生かのようなトム・ブラウン

トム・ブラウンのネタですが、新しさがありました。

独特の世界観と、独特の間、
上記のジャルジャルもそうですが、
これからは、コントを漫才化したものが、
新しさの基軸になるのかなと思いました。

また、トム・ブラウンの面白いところは、
圧倒的に未完成なところです。

あんなにもハゲ散らかしているのに、
大学生のお笑いサークルを見ているような新しさがあり、
彼らの、純粋無垢なネタ作りを感じました。

まだまだ、荒削りですが、
きっと、場数を踏んで、最強になっていくのかなと思いました。

視聴者像が浮かぶミキ

個人的には、漫才の新しさを全く感じませんでした。

一応、面白かったのですが、それほど、満たされるものがなかったという印象です。

他のコンビと比べると、
何かしらの武器や、新しさが欲しいなと思いました。

ただ、ミキの漫才の空気感が一番ハートフルだと思いました。

きっと、家族4人揃ってみると面白いといった、
そういうネタなのだと思いました。

それって、素敵ですよね。

団欒枠芸人として、これから頑張っていってほしいです。

お手本の和牛

松本人志さんに毎度決勝で指名される和牛ですが、
個人的には、面白いけどな…という印象でした。

今回も練りこんだネタに、圧倒的な練習量、そして場数に、自信
感じました。

ただ、ジャルジャルのような新しさはなく、
トムブラウンのようなエキセントリックさもなく、
ミキのようなハートフルさもなく…
けれども、これからも靴職人のように漫才を作っていくのだと思いました。

僕としては、もっと、一発ギャグとか、
コントとか、普段やらないことをして、
殻を破っていってほしいです。

とはいえ、見ていて、圧倒的な技術力で、心が震えました。

強力な土台の上に、これからも努力と場数を積み重ね、
いつかは、漫才の生きる古典のような立ち位置になっていくのだと思います。

TikTokのスピード感、霜降り明星

M-1のスポンサーには、TIkTokが付いていますが、
まさに、時代を感じました。

TIkTokは、スピード感と中毒性が売りですが、
霜降り明星も共通するものがあると思いました。

徹底的に、ボケとツッコミを連発し、
本当に、TikTokの15秒動画を見ているようでした。

TikTokが流行している年に、
高速漫才が優勝するというのは、
今の現代人のコンテンツの消費スピードを背景に感じました。

とはいえ、TikTokが飽きてきたユーザーには、
「ゼンチン」と「ドネシア」が、織り交ぜられた、
TikTokの遊び方が合うかと思い、
ジャルジャルには、漫才2.0として期待しています。

最後に

今回のM-1は見られましたでしょうか。

やはり、マスコミ就活では、
M-1、キングオブコント、R-1は、押さえておいた方が良いと思いますので、
参考にしていただけますと幸いです。

バレているとは思いますが、、ジャルジャルに優勝して欲しかった。笑

ジャルジャルの今後に期待です!!

やっぱり、M-1を立ち上げた島田紳助は、偉大です。

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